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B'z「NEW LOVE」全曲感想

5月29日、B'zの21作目のアルバム「NEW LOVE」が発売された。前作「DINOSAUR」からちょうど1年半ぶりのリリースとなりB'zデビューから31年目、令和最初の作品、更にサポートメンバーの一新とまさに「NEW」を象徴するものとなった。

 

特にフラゲはせず発売日にツタヤで通常版を購入。ほんとはTシャツが付いていた初回盤が良かったのだが売り切れていた。まだB'zの人気は衰えていないんだな、と逆にちょっと安心した。

 

今作にはシングル曲が一切収録されておらず、これは過去20作の中でも今回が初である。*1また、収録されている13曲中4曲にタイアップがついている。

 

1 マイニューラブ

 なんか久々な「B'zの王道ラブソング」感がある。3分18秒という短い演奏時間と歌詞の中に、メッセージが込められている。1番では愛しすぎちゃってドン引きされ、2番で何がいけなかったのか理解し、ラスサビでようやく答えを見つけだした、と解釈している。そういえば愛しすぎちゃって男を刺しちゃった事件があったような・・・ゲフンゲフン。

 

2 兵、走る

読みは「つわもの、はしる」。リポビタンDのCMソングだったので「ゴールはここじゃない まだ終わりじゃない」というサビが印象強い。エイエイエイオー~というパートはまさに熱くなり、月曜の朝に聞けば1週間また頑張れそう感がある。

 

3 WOLF

フジのドラマの主題歌。「俺は荒野 甘えりゃGame Over」「like a ローラーコースター 止まぬいざこざ」と、サビで韻を踏むのが気持ちいい。サビ後にアオーン!と叫ぶのはライブでもやるのだろうか?「VAMPIRE WOMAN」*2を彷彿とさせる・・・

 

4 デウス

WOLFからのつなぎ神

アルバムをランダム再生するなんてとんでもない。この曲のイントロはWOLFの次に流れることで価値を生む。さて、肝心の曲だがスズキのCMで聞いたときはその爽やかさから「『Blue Sunshine』*3っぽいな?」と思ったが、改めてフルで聴くと確かにそれっぽさが無くはない。クールな応援ソングと言うべきか、勇気づけられる曲である。

 

5 マジェスティック

ポッキーのCMソングである。昨年9月ハワイで実施された、ファンクラブ会員限定ライブで披露した際に客席から「ポッキー!」という声が上がり稲葉さんが「ポッキーは曲名ではないですけれども」みたいな反応をしたエピソードがあったりなかったりする。

ハワイ公演のLVで見ていた時点では「はえ~いい曲」と頭空っぽだった。今、聞いてみるとこのアルバムの中で明らかに異彩を放っていると言える。「魔法のスティック」「ファンタスティック」「マジェスティック」という言葉のチョイスが稲葉さんらしいなって・・・

 

6 MR.ARMOUR

ここからは一切聞いたことが無い未知の世界。タイトルだけ見たとき「『MR.ROLLING THUNDER』*4の続編か!?」と馬鹿みたいなことを考えていたが当然そんなことはなく、歌詞自体は現代のネット社会を歌っているので風刺とも言える。

倫理的に見て間違いだとか

裏切りだとかセンスがゼロだとか

あらゆる角度であらを探して

あなたいったい誰よ

 2番の歌詞の一部である。またサビに出てくる「ダサい鎧」とは、何を指しているのだろうか。解釈は人それぞれである。

 

7 Da La Da Da

ギターの音が重い。ライブで楽しみな曲の一つである。「Da La Da Da」自体にどんな意味があるのかは分からないが、「それがなに?」「だからなんなの?」という歌詞は「これが生き方だ、何か文句あんのか?」という主張にも聞こえる。

 

8 恋鴉

鴉はカラス。要は女々しい男は鴉に似ているという意味か?「恋の滓」は世の男性に必ずあると思う。その「カス」は果たしてマイナスなものかプラスなものか・・・

 

9 Rain & Dream

6分20秒と長い演奏時間。歌詞に出てくる生温い雨は夢に繋がっていくのか?繋げられるのか?ラスサビ最初の「笑うがいい 通り過ぎていくがいい」は見ものだと思うので楽しみ。そして曲自体は4分半ほどで終わり、あとは松本孝弘の見せ場がやってくる。決して鬱な歌ではなく、決意表明の歌だと思う。

 

10 俺よカルマを生きろ

「もう戻るもんか」というフレーズから始まる。恋した女性を追いかけていたら追いかけられる側になってしまった男はそれでも走り続ける・・・Wikipedia曰く、元ネタは歌舞伎らしい。なるほど、ヤクザの女に手を出した壮絶な人生でも戻りたいとは思わないと・・・。最後に半音上がるのがB'zの曲としては新鮮?

 

11 ゴールデンルーキー

2番の歌詞に「Treasure」が使われている。B'zファンならご存知、Treasureというフレーズは特別なものである。「生きてること自体がHOPE」、つまり希望。ある意味では出会いと別れが多い春に聴くのが似合いそうな曲ではある。

 

12 SICK

なんか個人的に中毒性がある曲。サビの「好きだから嫌い ていうか大嫌い」「痛みと快感 そしてまた痛み」を口ずさみたくなる。2番の歌詞から「YOU&I」*5を連想したのは俺だけ?そしてアウトロのキーボードとアーキャキャキャキャのシャウト、これも楽しみ。

 

13 トワニワカク

永遠に若く永遠に美しくありたい・・・稲葉さんの願望だろうか。昨年のライブツアー中に喉を傷め福岡公演でひと騒動あったが、最後の「同情なんか必要ない 私はあきらめない」「嘲笑なんか気にならない 私はあきらめない」というフレーズはまさにそれだと思う。アルバムの最後にピッタリな、締まった曲。

 

7月30日のさいたまスーパーアリーナ公演がますます楽しみになってきた。初のSS席なもんだから尚更である。B'zの曲はやっぱり良い・・・

 

 

 

そういえば、EPIC NIGHT客出し曲の「自由の代償(仮)」とLIVE DINOSAUR客出し曲の「不思議な力(仮)」の音源化はどうなった?????

*1:直近で発売されたシングルは2017年6月リリースの「声明/Still Alive」であり、前作のアルバムに既に収録されている。

*2:アルバム「RISKY」収録の楽曲、こちらはサビ前にアオーンと叫ぶ。

*3:アルバム「GREEN」収録の楽曲

*4:アルバム「RUN」に収録の楽曲

*5:16thシングル「ねがい」の2nd Beat