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【2023更新】B'zのライブ「Pleasure」ってなぁに?

祝!!!Pleasure2023、開催決定!!!!!!!!!!!!!

 

そして今日はB'zのデビュー34周年記念日!いよいよ35年目に突入していくB'zであるが、このPleasure、すなわち快楽とはいったいどういうライブなのか、徹底的に調べてみた!いかがでしたか?よくわかりませんでした!

 

2023.06.22追記 なんかこのブログのPV数が伸びているので間違っていた情報とか加筆修正しました。

 

よくわからないわけないだろ。母親の胎内にいるときからB'zファンな俺を舐めるなよ。*1

B'zのライブには大きく分けて2種類ある。

一つがアルバムツアー、これはよくあるアルバム発売後に新曲を披露したりするアレだ。アルバムの曲+定番曲+レア曲みたいな構成で毎度毎度ファンを楽しませてくれる。

そしてもう一つがこのPleasureツアーだ。これは完全にヒットソング、定番曲だらけのお祭りだ。昔は不定期に開催していたが、現在は5年に一度のメモリアルイヤーに開催することが通例となっており、ここ最近ファンになった人やはじめてB'zのライブに来るという人でも「これ知ってる!」になりやすいライブだ。

 

なぜPleasure?

ことは1991年に遡る。8thシングル「LADY NAVIGATION」に収録されたカップリング*2「Pleasure'91 ~人生の快楽~」という曲が由来。「アルバムという枠に囚われないライブ」というコンセプトの元、「B'z LIVE-GYM Pleasure'91」というツアータイトルで全国を回り、いつしか後ろの年代を変えていくスタイルが定着。セットリストを自由に組み、「その年時点でのB'zの総決算」的な立ち位置のライブになる。

 

歌詞が変わる

さてこの「Pleasure'91 ~人生の快楽~」という曲だが、一定の年を追うごとに2番の歌詞が変わっている。歌詞の中に登場する人物「あいつ」(稲葉さんでも松本さんでもない)の人生の変遷が描かれている。

最近はこの「あいつ」がどうなったのか、5年おきに近況を知るのも一種の楽しみになっている。(この人物にモデルがいるのかどうかは不明だが、確かいるって稲葉さんが言ってた)

過去のPleasureツアー解説

そんな折、Pleasure2023の開催に先駆けて「Opening Digest」なるものが公開された。

youtu.be

今まで大半が映像化されたことのなかった部分が、この令和に1080pでYouTubeに上がったことにファンは大歓喜。せっかくなので各ツアーを軽く紹介していく。

Pleasure'91

デビュー3年目にしてB'z初のアリーナツアーで、日本武道館公演を行った。

今回公開された映像ではオープニングで当時発売したばかりのミニアルバムMARSが流れ「これからあとどれくらい時間がかかるか分からないけど、いつかうちに帰りたいなと考えながらも、色んなことを思い出しています」という部分が収録されているほか、有名なシーンである紙を破って登場する部分も公開された。

稲葉さんは後に、このニコニコしながら紙を破って出てくる自分を見て「何がこんなに楽しいんでしょうか」と振り返っている。(確か10周年記念ビデオ)

「JUST ANOTHER LIFE」というタイトルでビデオ・LD化し、全編ではないが映像化されている。しかし、既に生産が終了しDVD・Blu-ray化もしていないため現在購入・閲覧するのは難しい。

ま、俺は持ってるけど(謎のイキリ)

レーザーディスクは何者だ?

 

余談だが、コロナ禍でB'zが全映像作品をYouTubeで無料開放した際には同作品が480pでアップロードされ「もう二度と見れないと思ってた!」と歓喜したファンは多い。*3

Pleasure '91 〜人生の快楽〜では稲葉さんがバク転を披露。オリジナルの歌詞はこれだ。

あいつもとうとう親父になった土曜日の夜 電話越しに

おめでとう言いながら時間の流れに何故か 唇噛んだ

 

Pleasure'92 -TIME-

この頃から稲葉さんは短パンでステージを走り回る。360度開放ステージで後ろにも客席を置いた。横浜アリーナ大阪城ホール名古屋レインボーホール(現・日本ガイシホール)の3会場で4公演ずつ開催。

当時はMCで松本さんと稲葉さんによるニコンが行われていた。いまでは考えられない。その模様は一般向けには映像化されておらず、ファンクラブ会員に贈られたDVDでしか見ることが出来ない。

というかそもそもこのライブ自体が数曲しか映像化されていない。

ツアー終盤からは当時の新曲「ZERO」を初披露。Pleasureの歌詞は'91から変更なし。

 

Pleasure'93 -JAP THE RIPPER-

1993年7月31日・8月1日に渚園静岡県浜松市弁天島公園)で行われたデビュー5周年記念の野外ライブ。まさに伝説の日となり、B'zの人気を爆発させた。

ブラスバンド隊がサポートメンバーに加わり生演奏、観客には蛍光色の星型うちわが配られ、渚園の夜空を彩った。今でもB'zのライブに行くとこれを掲げて振っている人がいる。*4

開演が近付くと時計の針と時報の音が場内に流れ、5万人が10からカウントダウンを始め、0になると全身ゼブラ(ギターまで!)松本孝弘が登場。実際は松本さんの登場までの間にサポートメンバーの登場やPleasureのInstrumentalが弾かれたため映像作品では少々カットされている。

そんな中、煙に包まれたTAKが誰も知らない当時の未発表新曲、JAP THE RIPPERをかき鳴らし始める・・・これほどまでの興奮が世の中にあるだろうか?

これも全編ではないが「LIVE RIPPER」として一部映像がビデオ・DVD化している。

Pleasure'93~人生の快楽~は演奏されていない。

 

Pleasure'95 -BUZZ!!-

前年、色々あって暗いイメージがついてしまったB'z*5を打破するために一転、スタジアムツアーを開催。

ハマスタナゴヤ球場でライブを行い、千葉マリンスタジアム公演は映像化されたが、これも完全版ではないので注意。(当時のB'zの映像作品はドキュメンタリーとライブ映像が混ざり合う構成が多かった)

rock 'n' roll!と声をあげてオープニングナンバー、BLOWIN'がスタートする。この時稲葉さんが被っているハットは勝新太郎からのプレゼントらしい。

このライブ最大の目玉と言えば、衝撃の演出があったLOVE PHANTOMだろう。イントロで歓声が上がらないのは当時未発表の初披露だったからだ。

急に激しい曲が始まり、稲葉さんがヴァンパイアに扮し、松本さんのギターからはレーザービームが飛び出て、そのままヴァンパイアはステージ最上部まで上がっていき演奏終了と同時にダイヴ!

映像作品では悲鳴とどよめきが入り混じり、完全に客席が混沌とした様子を収めている。*6

どうでもいいが「バズる」というワードを20年以上前から使っていたのはこの男たちである。

またこの時初めてPleasureの歌詞が変わる。

あいつもとうとう親父になって5年が過ぎて 電話越しに
「調子はどう?」って聞きながら時間の流れに何故か 溜息ついた

 

Pleasure'97 -FIREBALL-

B’z初のドームツアー。当時札幌は未開業なので4大ドームを制覇し、ナゴヤドームはこれがこけら落とし公演となった。しかも、ドームツアーなのでグリーンドーム前橋でもライブを行った。ドーム?

巨大なアームが開くと中からB'zの2人が出てくる。かなり愉快な演出やステージセットなのだが、残念ながらこの公演もほとんどが映像化されていない。

特にNATIVE DANCEの謎ダンスが収録されていないのはもったいない!!!!

その他DO-MEも初披露。読みはドゥーミーだが、ドームとかけている。翌年発売のアルバムに収録。

途中で稲葉さんがティンパニーを演奏する場面もある。何かで見た気がする。

(※この半年後Treasure Landで全部見ることが出来ました)

tobatoba70.hateblo.jp

 

当時はまだ結構洋楽のカバーを披露していたようだが、いつからか消滅。

Pleasure'97は演奏していない。

 

Pleasure'98 ~人生の快楽~

これはライブではなく、ベストアルバム「B'z The Best Treasure」に収録された音源。

あいつもとうとうひとりになった月曜日の夜 よってたかって
しょうがねえやつ だなんてからかいながら誰もが我が身 振り返る

「あいつ」は離婚しちまったのか・・・?

 

Pleasure2000 -juice-

基本ドームツアーであったが、関東地区のみ千葉マリンスタジアムで5日間もライブをした。ロッテもびっくり。

そしてこの8月9日水曜日の公演が、あの落雷と豪雨に襲われた伝説のライブとなった。

「RING」LOVE PHANTOM」はストリングス隊による演奏が行われたのだが、楽器は全て水浸しに。*7雷も演出の一部かな?と思うほど光りまくっており、結局この日の公演は途中で中断、中止された。

juiceの缶の形をした風船が客席に登場するなどしたが、このライブも全編が映像化されていないので詳細不明。

特に先日公開されたオープニング映像は本邦初公開だったので「あーこんな感じだった!」と当時を思いだした人も多い様子。

この年は稲葉さんも松本さんも髪を短くしてイカつい感じに。2人とも今までロン毛だったからね。

Pleasure2000も歌詞が変わっている。

あいつもとうとう全部放り出して旅に出てって 電話越しに
「オレは自由をやっと手に入れたんだ」と殊更強く わめいている

離婚してヤケになってしまった・・・

 

The Final Pleasure -IT'S SHOW TIME!!-

伝説の渚園にB'zの二人が帰ってきた。デビュー15周年、最後のPleasureライブの記念すべき日のゲストは台風15号さん。太平洋からわざわざ駆けつけてくれたようです。

なんでPleasureが最後なのかというと、結局こう不定期にやってるとアルバムツアーとの区別がつかなくなってくるので、いったん最後にしようということでFinal Pleasureに。

開演前のカウントダウンと、一発目でいきなり当時の新曲を初披露するのは10年前を踏襲。総決算に相応しく、随所で過去の演出の再現が行われた。

センターステージに移動してみんなで恋心踊ったり、Pleasureツアーでは初めてultra soulが披露*8されるなどして、最後は2人へのサプライズで用意された緑色のサイリウムを5万人が掲げた。*9

なお、台風の影響で現地は大変壮絶だったようで、奪われる体温との戦いだったらしい。

この辺からようやく映像作品に全部入るようになった。歌詞は今回も変更。

いつしか内緒で長い旅から戻ってきてた あいつも
遠くに逃げるだけじゃ何も簡単に変わらないんだと 気づいてる

あいつも自分に向き合ったんだな。

 

Pleasure2008 -GLORY DAYS-

B'zデビュー20周年でPleasureが復活。20年の集大成ともいえるべきセットリストで、演奏数26曲は歴代2位の多さ。

デビュー日でもある9月21日の公演は唯一雨が降り、ここでも稲葉さんの雨男っぷりは遺憾なく発揮。

このライブのオープニングは殿堂入りなレベルで出来が良い。

まず赤ん坊が生まれ、デビューシングル「だからその手を離して」が流れ始める。

女の子が成長するにつれ90年代、2000年代に突入し、背景に流れるB'zの映像や音楽もだんだん2008年に迫ってくる。

同年のアルバムツアーの映像が流れる頃には女の子はすっかり立派な女性に成長し、画面を飛び出しステージに登壇する。

そして、あのセリフを言うのである。

 

Well, I really don't know how to say, But I guess I love you

 

B'zの人気に火をつけた、最初のヒット曲と言っても過言ではないBAD COMMUNICATIONの冒頭の歌詞である。すべてを察した会場のボルテージは一気に上がり、「well」の部分だけでもう怒号に近い歓声が上がっているのが分かるだろう。

この映像作品は初めてB'zのライブを見る人には特に勧めたい。

Pleasure 2008 ~人生の快楽~はベストアルバム「B'z The Best "ULTRA Pleasure"」にも収録されている。

自分以外のことになんて興味をもてなかった あいつも
生まれてはじめて守りたいものが見つかったんだと 僕を見た

 

Pleasure2013 -ENDLESS SUMMER-

この頃から「5年おきにPleasureをやる」というのが確立された。ローマ数字で25を表す「XXV」が今回のメインロゴ。ライブでは壮大なOVERTUREのあとにこの文字が完成し、炎が灯る。

10年前、そして20年前と同じ未発表新曲で、ツアータイトルでもあるENDLESS SUMMERを初披露。渚園では叶わなかったが、日産スタジアムで行われたこの公演では1日あたり7万5千人という同会場史上最多観客動員を記録した。

このライブのセットリストは今までとはちょっと違い、レア曲が多めに披露されている。まるで昔のPleasureライブのようだ。

「あいかわらずなボクら」では井戸を囲み松本さん・サポートメンバー含めみんなで歌唱。

今回はPleasureの歌詞が更にその先まで変更されている。

音沙汰もないまま二つ三つ夏が過ぎてって あいつも
どこかで元気にやっているはずだろ そのうちまた 会えるといいね

エス 自分にはこれしかない この先の浮き沈みも歌えば楽し

オリジナルの歌詞は「イエス 自分は間違ってない」。25年目にして何故その先まで変えたのだろうか?

 

Pleasure2018 -HINOTORI-

デビュー30周年。LOVE PHANTOMの続編の曲と銘打った「HINOTORI」のイントロに載せて赤と青の鳥が東京上空を飛び交い、過去のライブ映像がどんどんフラッシュバックしていく。

やがて二羽の火の鳥味の素スタジアムに突入、ステージに火を灯してultra soulがスタートする。

今回も千秋楽は日産スタジアムで・・・と思ったが味の素になった。(何か大会と被っていた)

LOVE PHANTOMダイヴ演出を始め、様々な演出が復活。小ネタを語り出すとキリがない。

歌詞は今回も5年前と同じ部分を変更。

忘れた頃にかけてきた電話で 悟ったようにあいつは
誰かのために生きる喜びを いまさらながら知ったと言った
エス 自分はどうなんだろう この先の浮き沈みも歌えば楽し

久しぶりに「あいつ」と電話越しの会話をする。

この頃から稲葉さん、「生」について語る、歌うことが増えた気も。

 

Pleasure2023 -STARS-

bz-vermillion.com

そして今年のPleasureはSTARSと発表され、シングル曲の発売も決まった。

bz-vermillion.com

セットリストは果たしてどうなるのか、あいつの今は、もうワクワクが止まらない!!!!!!!!!

*1:俺がお腹にいるときに母は2001年の西武ドームのライブに参加している

*2:B'zでは「2nd Beat」と呼称

*3:当時は文字通りビデオテープが擦り切れるまで見た者も多かった。

*4:当時のものを振っている人もいるだろうが、これに憧れて自作の人もいるだろう

*5:前年はほぼ1年に渡ってアルバムツアーを開催していたのだが、アルバムのコンセプト自体やライブの演出、何より稲葉松本両氏の「ロン毛」が加速し好みが分かれる風貌になっていたため、なんだか息苦しく、今までアイドル的人気だったB'zからファンが離れてしまった

*6:当時は本当に事故だと思ったファンも多かった模様

*7:公演後に全パーツをばらして乾燥させたとのこと

*8:発売が2001年なため

*9:通常、B'zのライブでこういったものを使用するのは禁止されている